兄弟に女の子が3人いたにも関わらず我が家には豪華なひな人形があったことはなく…ガラスケースに入った木目込み人形の立ち雛が全てだった。
当時どのくらいの割合でいわゆる七段飾りとかそういった雛人形が置かれていたのかはわからないけど、テレビCM等で見かけてはうらやましがっていた記憶がある。
そのまま泣き寝入りするのも悔しいので、他の兄弟たちと段ボールで階段を作っててっぺんにそのガラスケースを置いて、3人官女や5人囃子の代わりに持っているありったけのぬいぐるみや人形を並べたりしたこともあった。
今考えればそういった「お節句事」に対してずいぶんシックな感覚を持った親だったらしく…雛人形に限らず5月人形も立派な兜があっただけで鯉幟なんてものはもちろん存在するわけもなく。
それぞれの人形などの価値はわからないけど、「見た目豪華じゃなくても質の良いものを」的な価値観を私に植え込むには十分な効果があったようだ。
←私がこの街に引っ越す時に母が買ってくれた和紙細工の立ち雛。